日航機遺体収容―123便事故処理の真相/河村 一男

『墜落遺体』に続き『遺体収容』

元群馬県警察本部長
元日航機事故対策本部長

昨日読んだ、

墜落遺体
御巣鷹山の日航機123便 
飯塚訓

の上司に当たる著者。

その分、記述内容が広範囲。

かつ、事務的に報告される。

そんな文章が印象的です。

その中で、『墜落遺体』飯塚訓氏の著書について、こんな記述があります。

この著の大きな誤りは、「目が三つある死体があった」といっていることである。

新聞の書評でも大きくとり上げられ、世間の関心も高かった。

それほど特異な事例であれば、当然に報告があるはずなのに受けた覚えがないし、身元確認作業終結後に法医学資料として編集してもらった「特異身元確認一〇〇例」にもないので質した。

彼はあったのだと強弁するが、どうにも合点が行かない。古川教授をはじめ当時の関係者数名に確認してみても、異口同音に「まったく、ない」との返事であった。

前述の通り『墜落遺体』に比べ『遺体収容』は

報告的、かつ事務的な文章。

『墜落遺体』の方が読み物として。

話題性としては優れていると思います。

しかし、情報の正確さ。

そして真実なのか。

情報の一片から全てを鵜呑みにすること。

それは危険なのでは。

そんなことを痛感させられました。

著書は現場の最高責任者として、

いろいろな関連書籍に対し批判。

そして否定し真実を説く。

こちらこそ本当なのかも知れませんね。

遺体の腐敗対策。

印象的な記述がありました。

大変、勉強になりました。